ターミナルケアにおける心の健康と体のケア

ターミナルケアにおける心の健康と体のケア

はじめまして、終末期ケア専門士の山口です。

このブログでは50人以上の在宅看取りをした経験から、学んだことやヒントなどお伝えしていきます!

今回お伝えするのは

「ターミナルケアにおける心の健康と体のケア」です。

痛みや倦怠感が強くなると、誰でも「楽になりたい」と切実に願い、冷静な判断ができなくなる。

例えば、「動くと痛いから、ずっと寝ていよう」「どうせ長く生きられないから、もう何もかも諦めよう」と考えてしまい、体を動かさなくなると、体力がどんどん低下し、食欲もなくなる。そして、さらに体が弱ってしまうという悪循環に陥りがち。

また、老いや死への不安やイライラから、家族にきつく当たってしまうこともある。すると、家族との関係が悪くなり、お互いにどう接すればいいか分からなくなって、さらに状況が悪化してしまい、負のループが生じてしまう。

だからこそ、自分でできることとできないことを把握し、できないことは周りにサポートしてもらう。家族や医療関係者に何ができないか分からない場合は、本人からどうしたらいいか、どうしたらいいか積極的に話す。

しかし、現実はなかなか理想通りにはいかない。

だからこそ、自分自身がどうすれば楽になれるかを常に考え続けること。

つまり、症状を和らげるためにどうすればいいか、医療関係者や家族に協力してもらうにはどうしたらいいかを考えることが重要。「心のゆとり」をどう保つかを考え抜いた時、辛いだけではない、こんなに支えてくれていると思えるようになる。

〜まとめ〜

終末期ケアで症状を和らげることは、「いかに楽に生きるか」を問われている