「終末期ケア(ターミナルケア)とは」
はじめまして、終末期ケア専門士の山口です。
このブログでは50人以上の在宅看取りをした経験から、学んだことやヒントなどお伝えしていきます!
今回お伝えするのは、
「終末期ケアとは?」です。
終末期ケア(ターミナルケア)とは、病気の治療が困難になった患者様が、残された時間を自分らしく、穏やかに過ごせるようにサポートする医療・介護ケアのこと。
単に延命治療を控えるだけでなく、患者様の身体的・精神的な苦痛を和らげ、尊厳を保ちながら最期まで質の高い生活を送れるようにサポートすることを目的としている。
終末期ケアの具体的な内容
⒈環境つくり(その方らしい最期の実現)
ご本人の希望を尊重し、生活や環境を整える
⒉症状の緩和(身体的苦痛の緩和)
痛み、呼吸困難、吐き気などの症状を、薬物療法やその他の方法で和らげる
⒊食事、排泄、入浴などの日常生活のサポート
⒋精神的、社会的苦痛の緩和
患者様の不安や恐怖、孤独感に寄り添い、宗教的・精神的なニーズに寄り添い、心の安定を保てるようにサポート
⒌ご家族へのサポート
患者様のご家族に対し、精神的・肉体的なサポートや、必要な情報提供を行う
⒍患者様が亡くなった後のグリーフケア(遺族ケア)
終末期ケアが行われる場所
・病院の緩和ケア病棟やホスピス
・有料老人ホーム
・ご自宅
終末期ケアで大切にしていること
・患者様の意思を尊重すること
・多職種の医療・ケアチームが連携してサポートすること
・患者様とご家族ができる限り納得できる最期を迎えられるようにすること
終末期ケアは、患者様一人ひとりの状況や希望に合わせて、柔軟に提供されるケア
〜まとめ〜
終末期ケアの目的は、残された時間を少しでも穏やかに過ごせるようにすること