【がんの痛みを和らげたい方へ】WHO方式がん疼痛治療をわかりやすく解説|在宅ケア専門の看護師が伝えたいこと

こんにちは、終末期ケア専門士・訪問看護師の山口です。

私はこれまで、50人以上の在宅での看取りに関わってきました。

このブログでは、ご本人とご家族が「がんによる痛み(がん性疼痛)」と向き合うときに役立つ知識やケアのヒントを、わかりやすくお届けします。

まずはじめに、

がんの痛み(がん性疼痛)は、我慢しなくて大丈夫!?

• 「夜、痛みで目が覚めてしまう…」

• 「動くたびに痛みがある…」

そんなお悩みを抱えている方へ

がんの痛みは、適切な治療で和らげることができます。

そのために世界中で使われている方法が、WHO方式がん疼痛治療法です。

WHO方式がん疼痛治療法とは?

世界保健機関(WHO)が提唱する、科学的根拠に基づいたがん性疼痛の治療法です。

3段階で痛みをコントロールしていくのが特徴で、在宅療養中の方でも取り入れやすいのが魅力です。

3段階】WHO方式の目標

WHO方式では、がんの痛みを次のように段階的に緩和していくことを目指します。

第1目標|夜ぐっすり眠れること

→ 痛みで目が覚めることなく、心と体が回復にできることを目指す。

第2目標|日中の安静時に痛くないこと

→ テレビを見たり、ソファでくつろいだり、家族と会話したりする時間を、痛みなく過ごせることが目標。

第3目標|体を動かしても痛くないこと

→ 起き上がる、トイレや着替え、食事などの日常動作の際にも痛みなくできるようにしていくことが目標。

患者様の状態や生活に合わせて、無理のないペースで一緒に目標を立てていく。

※これらは一気に達成するのではなく、患者様の状態や生活に合わせて段階的に進めることが大切!

次回予告
【がんの痛みは我慢しなくていい】WHO方式がん疼痛治療|訪問看護師がわかりやすく解説

【この記事はこんな方におすすめです】

・がん患者さんや終末期を迎える方

・痛みケアに悩んでいるご本人やご家族

・在宅ケア・緩和ケアに関わる方

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