【終末期のリハビリ】終末期リハビリテーションの効果と意義とは?~最期まで“その人らしく生きる”力を支えるケア~前半

こんにちは。終末期ケア専門士の山口です。

これまで50人以上の在宅看取りに携わった経験から、終末期リハビリテーションの本当の価値についてお伝えします。

終末期と聞くと、「もう何もできない」「安静にして過ごすだけ」と思われがちだが、それは誤解!

実際は、リハビリテーションを通じて身体的・精神的なケアが可能であり、本人の尊厳を守り、家族の満足感も高めることができる。

【具体的な16の効用】終末期リハビリテーションの効果とは?

1. 身体機能の維持と自立支援

筋力や柔軟性を維持することで、トイレ動作や食事など日常生活の自立を支える。

2. 同じ姿勢が続いて、筋肉やその周りが固まって起こる痛みの軽減

軽い運動により痛みの軽減が促される。

3. 食欲増進・便秘予防

内臓の血流が改善し、胃腸機能の活性化により食欲と排便がスムーズになる。

4. 免疫力の向上

運動でNK細胞・T細胞が活性化し、感染症リスクを下げる。

5. 血栓症の予防

足(下肢)の運動や体位変換が効果的。

6. 誤嚥性肺炎の予防

ゆっくりと深呼吸することやベッドの上でも体を起こして座る時間をつくることで、痰が出やすくなり、肺炎を防ぐことにつながる。

7. 心機能の維持

軽運動によって心拍出量を保ち、心不全を予防。

8. 尿失禁の予防・改善

骨盤底筋トレーニングで排尿機能の安定と羞恥心の軽減を図れる。

9. 倦怠感の軽減

有酸素運動や深呼吸により全身の活性化と爽快感が得られる。

10. 摂食・嚥下機能の維持

嚥下訓練(飲み込む訓練)・姿勢調整により「口から食べる楽しみ」を最期まで支える。

次回は、「終末期リハビリテーションの効果と意義とは?~最期まで“その人らしく生きる”力を支えるケア~後半」をお伝えします。楽しみにしていて下さい!

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