個別対応が必要な終末期の症状緩和

個別対応が必要な終末期の症状緩和

はじめまして、終末期ケア専門士の山口です。

このブログでは、50人以上の在宅看取りをした経験から、学んだことやヒントなどをお伝えしていきます!

今回お伝えするのは

「なぜ終末期ケア(ターミナルケア)で症状緩和が大切なのか?」です。

終末期ケア(ターミナルケア)では、症状を和らげるにはどうしたらいいか?で悩むことが多い。

なぜなら、終末期ケアにおける症状緩和は、患者(ご利用者)様一人ひとりの状態に合わせて行う必要があるため、非常に難しい課題となる。

主な理由として、

 (1)痛みの多様性:

 ・  痛みを感じる場所、強さ、性質は人それぞれ大きく異なる。

   ・同じ方でも、日によって痛みの種類や程度が変化することがある。

 ・  以前に効果があった方法が、常に有効とは限らない。

 (2)症状の複雑さ:

   ・痛みだけでなく、倦怠感、呼吸困難、吐き気など、さまざまな症状が複合的に現れることがある。

   これらの症状は、互いに影響し合い、緩和をさらに困難にする。

 (3)個別の対応が必要性:

   ・患者(ご利用者)様の病状、年齢、性格、価値観などを考慮し、個別のケアプランを作成する必要がある。

画一的な方法では、十分な症状緩和は期待できない。

つまり、症状を緩和するためには、色々なアプローチが必要だとわかる。なので、他職種連携をしながら、

どうしたら緩和できるかを考えるようになる。

明日は、症状緩和のための一般的なアプローチをいくつかご紹介。