不眠対策|終末期・高齢者・がん患者にやさしいケアとは?

■ 不眠対策で使用する薬物療法|がん・終末期・高齢者に注意したいこと

睡眠薬は不眠の対処に役立ちますが、高齢者や終末期の方に使う場合は慎重な判断が必要

• 持ち越し効果(翌朝まで薬が残る)によって、ふらつきや転倒のリスクが高まる

短時間作用型または超短時間作用型が推奨される

• 筋弛緩作用による誤嚥や転倒、ふらつきに注意

■ 不眠対策で薬を使わない「非薬物療法」

日常生活の中でできる「眠りやすくなる工夫」はたくさんあります。

1. 生活リズムの調整

午前中の日光浴で体内時計を整える

散歩や軽い体操で適度な疲労感をつくる

昼寝は30分以内、午後遅くは控えめに

2. 環境づくりの工夫

• 温度・湿度・音・光を調整し、快適な寝室環境を整える

アロマ・足浴・マッサージで心身をリラックス

• 寝る前にトイレ誘導や夜間の点滴時間を調整する

3. 心へのケア

• 「眠れない自分を責めない」ことが第一歩

• 不安や孤独な気持ちを話せる時間・人がいることが支えになる

• ベッドの中でできる深呼吸や瞑想もおすすめ

■ よくある質問(Q&A)

Q. どうしても眠れないときはどうすれば?

A. 無理に寝ようとせず、一度ベッドを出てリラックスしてみましょう。

読書、音楽、ぬるめの白湯などがおすすめ。眠気を感じてから布団に戻るとスムーズに入眠しやすくなります。

Q. 家族にできるサポートは?

A. 「眠れないのはつらいね」とその気持ちを受け止めてあげることが一番の支えになります。

トイレや痛みなど、眠れない原因を一緒に探してみることも大切です。

まとめ|不眠ケアは「眠れない声に耳を傾けること」から始まります

不眠は、目には見えないけれどとてもつらい症状です。

とくに終末期では、夜の時間が長く感じられたり、孤独や不安が強くなることも少なくありません。

眠れない理由を一緒に見つけ、薬だけに頼らず、日常の工夫や会話で支えるケアがとても大切です。

薬に頼るだけでなく、日常のちょっとした工夫や対話の中に、眠りを支えるヒントがきっとあります。


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