排泄の理解とケアの重要性について

終末期ケア専門士の山口です。

ここでは50人以上の在宅看取りをした経験から、学んだことやヒントなどお伝えしていきます!

今回お伝えするのは、

「排泄の理解とケアの重要性について」です。

まず、はじめに

排泄とは何か?

排泄は、体内の老廃物や余分な水分を体外へ排出する生命維持に不可欠な生理機能であり、腎臓や腸、膀胱などの正常な働きによって成り立っている。
尿や便の排泄は、健康の維持だけでなく生活の質(QOL)にも深く関わっており、特に高齢化が進む現代では、複数の疾患を抱える高齢者にとって排泄機能の低下や失禁が身体的・心理的な負担となり、尊厳の喪失にもつながる。
また、排泄の問題は家族にとっても大きな負担となることがあり、心身両面からの適切なケアと理解が求めらる。

排泄は、マズローの基本的欲求において「生理的欲求」として位置づけられ、またヘンダーソンの14の基本的欲求にも含まれる、看護実践において優先順位の高い重要なニーズの一つ。
単なる生理現象にとどまらず、排泄は心理的・社会的側面、そして個人の尊厳とも密接に関わる重要な営みである。

以下に、ヘンダーソンの14のニードとマズローの基本的欲求5段階の欲求階層の対比

これらの欲求は、下位の欲求が満たされることで次の段階へと進むとされている。

病気や障害があると、基本的欲求を自力で満たすことは難しくなる。特に終末期では。
だからこそ、医師・看護師・介護士などの専門職が連携し、適切に介入することで、患者やご家族が少しずつ欲求を満たせるよう支援することが大切。

明日は、排泄ケアが重要な理由などをお伝えします。

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