今回お伝えするのは、「むくみケアのセルフチェックと自宅でできるケアについてです。
こんにちは。終末期ケア専門士・訪問看護師の山口です。
このブログでは50人以上の在宅看取りをした経験から、学んだことやヒントなどをお伝えしていきます!
むくみの確認方法|靴下の跡や指でのチェックがポイント
むくみ(浮腫)は、見た目だけでなく、簡単なセルフチェックでも確認できます。
以下の方法を参考に
✅ 靴下の跡がくっきり残る
夕方や一日を通して過ごしたあとに、靴下のゴムの跡が足首にくっきり残るのは、むくみのサインのひとつ!
✅ 指で押すとへこんでなかなか戻らない
むくんでいる部分(例:すねや足の甲)を指で軽く5秒ほど押してみてください。
押したあとに皮膚がへこみ、しばらくへこみが残るようであれば「圧痕(あっこん)性浮腫」と呼ばれる状態。
⸻
むくみに対してできるケア
1. 体のポジション(体位)を工夫する
• むくんでいる部分を心臓より少し高くすると、重力の助けで水分が戻りやすくなる。
• 寝ているときは、クッションなどを使って足を10cmほど上げるだけでも効果的!
2. スキンケア
• むくんだ皮膚はデリケート。こすらず、やさしく洗い、しっかり保湿しましょう。
• 清潔を保ちつつ、衣類やおむつによる圧迫や摩擦を避けることも大切!
3. マッサージ・やさしいタッチケア
• 体調に応じて、やさしく手でさすったり、触れるだけでも安心感や血流改善が期待できる。
※ただし、血栓・皮膚トラブル・発熱などがあるときは避けましょう。
⸻
医療的むくみケア|治療や処置の方法
・利尿剤(おしっこを出す薬)
心不全・腎不全などでむくみが強い場合、利尿剤が処方されることがある。
・リンパ浮腫に対する「複合的ケア」
(1)スキンケア
(2)足のむくみに対して弾性包帯・弾性ストッキング(市販のメディキュットなど)
(3)軽い運動(例:足首を回す・つま先立ち)
🦵 **ふくらはぎは「第二の心臓」**とも呼ばれ、筋肉の動きでリンパや血液を心臓に戻す手助けをします。
⸻
よくあるご質問(FAQ)
Q. むくんでいるところは冷やしたほうがいいですか?
A. 基本的には冷やすよりも、やさしく温めて血流を促す方がよい。
逆に、炎症がある場合は冷やす方が適していることもある。
Q. 家族がマッサージしても大丈夫ですか?
A. もちろん可能です。やさしくさする程度でも安心感や効果がある。
ただし、強い痛みや赤み・熱があるときは避けましょう。
⸻
まとめ
終末期ケアのむくみケアは「治す」より「やわらげる」
終末期のむくみは、誰にでも起こりうる体の変化のひとつです。
完全に治すことが難しい場合も多いため、「少しでも快適に」「今より楽に」過ごせる工夫が大切です。
ご本人の気持ちやご家族の想いに寄り添いながら、医療者と一緒にケアの方法を選んでいきましょう。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
このブログが少しでも参考になった方は、
「いいね」「フォロー」「コメント」をいただけたら嬉しいです!
あなたの声が、次の記事を書く励みになります。
─[News]──────
■X(旧Twitter)
Xでは、終末期ケアやターミナルケアに関する情報や情報共有を発信しています!
ぜひフォローしてください!
Tweets by HarunaYama23260