「患者の意思表示が必要な理由」

「患者の意思表示が必要な理由」

はじめまして、終末期ケア専門士の山口です。

このブログでは50人以上の在宅看取りをした経験から、学んだことやヒントなどお伝えしていきます!

今回お伝えするのは、

「患者の意思表示が必要な理由」です。 

精神科医エリザベス・キューブラー・ロスは、著書『死ぬ瞬間―死とその過程について』の中で、人が死を受け入れるまでに5つの心理的段階をたどると述べている。

その5つの段階とは、

1. 否認(現実を受け入れられず、信じたくない気持ち)

2. 怒り(「なぜ自分が?」という怒りや不満)

3. 取り引き(「もし○○できたら…」と希望を持とうとする

4. 抑うつ(深い悲しみに包まれる)

5. 受容(最期を穏やかに受け入れる)

これらの段階は必ずしも順番通りに進むわけではなく、順番が入れ替わる場合や行ったり来たりする場合がある。

そのため、患者様が今どの段階にいるのかを理解し、それに応じた適切なサポートをすることが大切である。

患者様が今どの段階にいるかを知る方法は、これまで築いてきた信頼関係から感じ取ることもあれば、ふとした言葉の中に表れることもある。

〜まとめ〜

患者様の意思表示は、精神的ケアに繋がる