【医療・介護の現場で必須】「心の通うコミュニケーション術」|多職種連携の実践

「心の通うコミュニケーション術」|多職種連携の実践

こんにちは。終末期ケア専門士の山口です。

これまで50人以上の在宅看取りに携わってきた中で、

改めて実感しているのが「コミュニケーションの力」です。

今回は、「心の通うコミュニケーション術」|多職種連携の実践について、

患者・ご家族様の視点からもわかりやすくお伝えします。

6. 情報共有と多職種連携実践

医療・介護の現場では、多職種チームによる情報共有が必要不可欠!

以下、4つのポイントでお伝えします。

(1)【目的を共有する】「何のために連携するのか」をチーム全体で確認

・終末期ケアのゴールは“治癒”ではなく、

安心して過ごせること・QOLの維持・向上や尊厳ある最期の実現

・医師・看護師・リハビリ職・介護職・薬剤師・ケアマネなど、

立場は違っても「その人の最善」のために集まっているという共通認識を持つ。

(2)【こまめな情報共有】日々の変化をすぐに伝える仕組みをつくる

・共有ノート、電話、FAX連絡など、日常の中で素早く共有できるツールを活用。

・介護職や訪問看護師が気づいた「小さな変化」が、予後やケア方針に影響することも。

(3)【本人・家族の声を中心に】ケアの軸は“チーム”ではなく“本人”

・多職種が関わると、「専門職同士で話が進んでしまう」ことも。

・「本人は何を望んでいるのか?」「家族は何に不安を感じているのか?」という視点を常に中心に置く

・ACP(アドバンス・ケア・プランニング)の考え方を取り入れ、話し合いの機会を意図的に設ける

(4)【感情や思いも共有する】「事実」だけでなく「感じたこと」を伝える

・「ご本人が不安そうだった」「介護者が疲れているように見えた」など、感情や空気感の共有も大切な連携。

・言葉にしにくいことも、「ちょっと気になったこと」として伝える工夫が必要。

“最期のチームケア”を機能させるために

終末期ケアは、「ひとりではできないケア」。

多職種がそれぞれの専門性を活かしながら、“一人の人”を中心に寄り添う姿勢が、本人と家族にとって安心につながる。

まとめ|「心の通うコミュニケーション術」とは

医療や介護の現場で本当に求められているのは、心のこもったケアです。

特に終末期は、人生の最終章を支える大切な時間。

その人にとって“最後のケア”になるからこそ、

一つひとつの関わりに思いやりと尊厳が込められている必要がある。

どれだけ専門知識があっても、そこに“思い”がなければ、相手の心には届かない。

マザーテレサの言葉に学ぶ

大切なのは、どれだけたくさんのことや偉大なことをしたかではなく、どれだけ心を込めたかです。」

この言葉は、まさに介護や看護の本質を表していると思う。

目の前の一人に、どれだけ心を込めて向き合えるか。

それこそが、信頼と安心を育む「コミュニケーションケア」の土台だと、私は感じている。

これからも、患者様やご家族様が、「わかってもらえた」と感じられる時間を、一瞬一瞬大切に

していきたいと思っています!

最後に|この記事を読んでくださったあなたへ

• 傾聴する力

• 気づく力

• 信頼を築く言葉と態度

これらは、すべて日々の実践から育まれていきます。

ぜひ、あなたのケアが誰かの安心につながっているということを忘れず、明日からの一歩にしていただけたら嬉しいです。

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